鶴見消防署の水上消防救助隊の施設の前で、救命胴衣を装着し、消防艇「まもり」に乗船。「まもり」は1988年に造られた船で、日本国内で現存する消防艇のなかでは、最年長さんだそうです。放水砲は、毎分15,000ℓが2本と毎分5,000ℓが2本。「どんな??」と思っていると「25mプールが5分で満杯になります」と言われた( ゚Д゚)
船の説明をお聞きした後、水難救助の訓練をみせていただいた。漁船から火災が発生し乗組員1人が救助され、もう1人が海に沈んでいるという設定。今日の水深は7メートルと説明された。
乗組員1人が溺れているところに、救助艇ゆめはまが凄い勢いで現れて、溺れている要救助者をダイバーが海に入り救助。あっという間の出来事。次に、燃えている船に放水。といっても本当に火を焚いているわけもなく、少し方放水。少しして「救助せれた方からもう1人が海に、もう1人居る」と聞いて、再びゆめはまが現れて、先に救助された方の証言を基にブイを落とす。ダイバーが4人一斉に海にダイブしブイの所へ。潜り、しばらくして、ブイが大きく1度沈む。これは、ダイバーが海底まで潜った合図だそうです。しばらくして、2回ブイが沈む。これは、要救助者を発見した合図。そして、複数回ブイが沈むと要救助者を引き上げるための合図。大人と同じくらいの重さと身長にしてある人形さんが無事に救出されました。この工程が僅か10分で終わったのには、驚きでした。流石、日々訓練をしておられるだけあります。
このダイバーさんたちは、精鋭中の精鋭だそうです。私の記憶が確かならば16人しかおられないとか。あっ!市内にですよ。
10分ほど移動して、沖合に。ランドマークや山下公園、山下ふ頭なども見える所では、放水を見せていただいた。先ほどのお船の火災の時は、消防車と同じくらいのホースでの放水でしたが、今度は大きな放水砲。
角度を低めに海面にかけるようにしての放水は、油などが浮いている時に、油を寄せるためにするとか。少し高く放水。これは、陸の火災を消化するため。もっと高く放水している時は、かなり高い位置から広範囲に雨を降らす要領で建物自体の温度を下げるためにおこなう放水だそうです。毎分1,5000ℓですからね( ゚Д゚) ピーク時の華厳の滝の逆バージョン? 例えが悪いかしら?
バスに乗り移動。金沢区福浦の横浜ヘリポートに伺う。ご存じの通り、9月9日の台風15号で大きな護岸崩壊が起きた現場を見せていただいた。お腹が水びだしになってしまったヘリコプターは、整備の真っ最中。このヘリは、当日格納庫に。2時10分にシャッターの下部が破損し、70センチ浸水。この浸水でお腹が水びだしになってしまったのです。可哀想・・・。建物の中も1センチの浸水。外周部は、高波によって護岸が一部破損。格納庫から、護岸へ行くと、かなりの距離でステンレスの手すりが陸側に倒されていた。一部の破損というのは、波消しブロックが無いところだけが崩れていた。日々、浸食されているということで、まだ被害が大きくなるのかも・・・。しかし、何故に波消しブロックが無かったのかしら・・・?聞いてみたところ「以前、釣り人が波消しブロックをつたって来てしまったので、それでなくしたのかもしれません・・・」と・・・。ホンマかいな??
今日の写真は、視察の風景。