全県の県市町議会議員が久しぶりに揃い、教育政策についての学をしました。同じ神奈川県でも、横浜よりも財政規模が小さくても中学校給食を実施している三浦市や、小児医療費の無料化年齢を小6まで拡大する方向に進む市などを聞き、改めて横浜の教育政策は遅れていると実感。
~視察のご報告~
12日、群馬県高崎市の中学校給食の状況を健康教育課の方々からご報告いていただきました。「高崎市の学校給食(平成28年度版)」をもとに説明をする前に、担当の方から「自校方式の給食が大切だと実感したのが3.11の後に給食がパンと牛乳しか出せなかった時があり、これでは子どもたちが可哀想だということで、栄養士が有るもので何か作ろうとすいとんを作ったんです。その時食べたすいとんの味が今でも忘れられない、今思い出しても涙が出るんです。」と、涙ぐむのを見て、もらい泣きしてしまいました。そして「やはり、このようなことができたのは、栄養士を一校に一人配置していたからこそできたことです。」と、続けて話され、元小学校副教頭をされていた方だからこその子どもたちへの思いが詰まったご挨拶をしていただきました。
いただいた資料に「高崎市学校給食のあゆみ(スタートから自校方式で)」と、書いてある。
昭和7・8年頃 (給食の始まり)文部省訓令で貧困児童救済のため国庫補助による学校給食が導入される。
昭和15年 対象が栄養不良児、身体虚弱児まで拡大され、栄養面で充実する。
昭和22年 専任調理従業員を各校(12校)に雇用する。
中略
昭和62年度に旧高崎市の全小学校園に自校方式による完全給食がスタート
学校給食の歴史の長さに驚かされます。さらに栄養士の配置とあり、昭和30年度に市教委に栄養士が採用されてから、現在は自校方式の施設63施設にそれぞれ1人が(2人体制の学校2校有ります)また、給食センター4箇所に計6人が配置されていると、書かれていました。栄養士さんたちが特色ある献立づくりに力をいれていることを聞きました。「各給食施設で給食目標や構想図、年間計画に基づき献立を作成している。」内容は、強調期間の設定をしているということで「カルシウム週間、噛む噛む給食」などのコンセプトを設けて献立を決めるんだそうです。
地場産農産物の活用という項目があり、これにも驚きました。平成6年に一人の栄養士が取り入れたことから始まった。この活動は現在、農家、農協の直営店、共同選果場、福祉施設などと提携して地元の旬の野菜や果物を仕入れているそうです。活用した効果は①新鮮で、生産者の顔が見える安全な食材が利用できる。②児童生徒の体験学習に活用できる。③農薬や化学肥料の使用などについて、より安全性を求めての要求が可能になる。というので、本当に子どもたちのことを考えていると、感心してしまいました。
環境への配慮も忘れていません。牛乳パックのリサイクルは、焼却炉の廃炉で平成9年から実施。給食残渣の堆肥化もすすめている。堆肥は、学校の花壇などにも使われているそうです。
この給食のために、地元の大豆を使った醤油や地元の特産物のトマトを使った高崎ソース、特産の梅を使った梅ジャム、高崎みさと産ブルーベリージャムなど、子どもたちに地元の特産物に親しめる工夫あ、姉妹都市の
料理文化を学ぶことにも力をいれているということでした。
大変!これからまた会議なので、続きは、また今度に(><)