24日~26日まで、新潟、富山、金沢と3県にお邪魔しました。
新潟では、新潟市のBRTを含めた新バスシステムによる持続可能な公共交通について、新潟市都市部 新都市推進課から説明をしていただき、その後、整備基地にお邪魔しました。現在4台ある連節バスは、18メートルの長さがある。通常の路線バスは、12メートルで、連節バスを整備するために、新たな施設を建設したそうです。プッシュアップをして整備した後、そのままその場で洗車もできるということでした。
25日は、朝から3時間バスに乗り、富山に移動。富山県黒部市のきれいな水の源を見せていただきました。黒部漁港のすぐ近くに在る「清水庵の清水」は、地下100メートルと70メートルという深さから自噴している地下水を、今でも地域の住民のみなさんが清掃などをして守っているそうです。飲み比べをしてみたのですが、100メートルの深さからの方が、すごい丸みのある味がしたような気がしました。生地(いくじ)のまちにはこのような湧水が20カ所もあるそうです(⌒∇⌒)マップを持って、今度ゆっくりまわってみたいです。
移動して、黒部市地域観光ギャラリーへ。案内の方から、高低差4000メートルの地形が美味しい水の秘訣だということをジオラマを使って教えていただきました。北アルプスに降った雨がV字の渓谷を通り、扇状の地形を流れて海に流れて行くのだそうです。最近、立山と剣岳の真下に御前沢・三ノ窓・小窓の3つから氷河が発見されたそうです。日本で唯一の氷河だということでした。これも冷たくて美味しい水の秘密のひとつでしょう(⌒∇⌒)
移動し、富山県の生活環境文化部県民生活部の担当さんから「富山県水源地域保全条例 ~とやまの豊な水を次の世代へ~」について伺いました。 富山県は、降水量が他市よりも多いことも、豊富で美味しい水の秘訣だとか。
この条例の目的は、水源地域の保全に関し、基本理念を定め、関係者の責務や役割を明らかにするとともに、水源地域における適正な土地利用の確保に必要な事項を定めることにより、水質源の保全に関する施策を総合的に推進し、もって、豊かで清らかな水の維持保全に寄与することだそうです。
森林を持っている民間の方や企業に土地の売り買いの際には、届け出をお願いするということでした。もとは、外国資本が土地を買いあさることを危惧してのことだったそうですが、幸い、そういったことは、今までないとのことでした。県として、水質を守るために頑張っておられる。
夕方、富山から、金沢市に移動。16時40分に、日程終了し、一人で金沢駅に戻り、夜ご飯を早めにいただき、お土産を買う。ホテルに戻り、翌日の視察内容を再確認。
26日の朝、富山市議会にお邪魔しました。金沢市の企業局経営企画部経営企画課の方から「石川中央都市圏における上下水事業の広域連携に向けた取り組み」について伺いました。
2014年に「ひと・まち・しごと創生総合戦略」で地域間での連携推進が閣議決定された後、国の進める広域連携のための調査研究会が金沢市、白山市、かほく市、野々市市、津幡町、内灘町の4市2町の間で、何度も開かれたそうです。
そこで、分かったことは、それぞれの地域の事情が違うことで、無理矢理に施設統合や水源の閉鎖等をするのではなく、それぞれの事情も考慮しながら、徐々に助け合いなら統合に向けて、長い年月をかけて取り組むためのビジョンを作成したそうです。
どこも、悩みは同じで、人口減少と電化製品やトイレの節水機能の普及などで、料金収入の減少につながり、そこへきて、高度経済成長期に敷設した基幹管路やその他の施設・設備の更新や整備に巨額の資金が必要となる。それだけだでなく、公務員の削減により、水道技術を持つ職員も減っているため、事故や災害で復旧作業に人出が足りずにいることも、各地で起きている現実。若手の職員に水道技術を継承することも大きな課題です。
視察の後、新幹線の時間まで、少し時間が空き、初めて兼六園に行ってみました。きれいな庭園に感激しながら散策してきました。